歩行 股関節回旋筋群
歩行における股関節回旋筋群の役割は?
歩行において股関節は内旋と外旋の活動がそれぞれあります。
股関節内旋筋群としては、小殿筋と大腿筋膜張筋があり、荷重応答期から立脚中期に活動します。この相では、床反力により股関節外旋方向へのモーメントが働き、側方への動揺が大きくなってしまうため、小殿筋の活動により下肢を中間位へと保持することが可能です。また、床反力により骨盤は遊脚側へ回転するモーメントが働きます。そのため、大腿筋膜張筋の遠心性収縮により制動しています。
股関節外旋として活動する筋は股関節外旋6筋と大殿筋です。
活動のピークは荷重応答期にあり、初期接地時の衝撃で支持側股関節を後方へと押し出す力として働きます。また、床反力ベクトルが骨盤の内側方向を通り、遊脚側の前方へ回旋する力が働きます。そのため、股関節外旋6筋により水平面上で遠心性に制動しています。