歩行 股関節内転筋群
歩行における股関節内転筋群の役割とは?
歩行において使用される内転筋群は、大内転筋と長内転筋です。
1歩行周期において、初期接地と対側の初期接地時の2つの活動ピークがあります。つまり、両脚支持期に股関節内転筋群は活動します。
初期接地時の股関節内転筋群の活動は、股関節屈曲30°位からの伸展運動の補助として活動し、対側接地時では股関節伸展10°から活動し、股関節屈曲の補助として働きます。
このように、歩行における股関節内転筋群は歩行時の股関節の位置により活動が異なり、補助としての役割をしています。
股関節内転筋群の活動がなければどうなるのか?
上記のように、股関節内転筋群は歩行時の股関節の位置により活動が異なり、補助として働き、身体部分をしたから持ち上げるような活動をしており、ブリッジ活動ともいわれています。そのため、股関節内転筋群の活動がなければ、前脚と後脚が前後へと広がり、身体重心は下方へ変位してしまいます。