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病院でリハビリとして働いています。日常のことから趣味、医療や健康のことについて語っていきます

腰痛にマッサージは意味ない?

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腰痛にマッサージは意味ないのか?

理学療法士として勤務していると、腰痛を訴えある患者様に出会うことが多いかと思います。患者様が「腰が痛くて」と訴えかけてくると、どうしても楽にしてあげたい、痛みを和らげたい。と感じるでしょう。

はたして、あなたの治療選択としてまず行うのは、いったいなんでしょうか?

多くの場合、マッサージを選択するかと思います。まずは、プラットホーム上に寝かせて、横向きで腰部を指圧などで筋の緊張を軽減し、疼痛を緩和させるでしょう。決して間違った選択ではないですが、腰痛の治療としては、不足しています。

腰痛は症状であり、原因ではありません。確かに、腰が痛くて日常生活に支障をきたす場合もありますが、理学療法士としてまずは腰痛となった原因を探しましょう原因を探るには問診のスキルが必要で、数を重ねなければ効果的な指導が困難です。

腰痛の治療選択としてマッサージは間違っていません。それだけでなく、しっかりと動作指導や生活指導を行いましょう!また、腰痛の治療ガイドラインやエビデンスでは、マッサージは根拠として低いとされています。原因を取り除かなければ結局腰痛はぶり返し増悪緩解を繰り返します。そのため、治療だけでなく、患者様自身が行う自主練指導もしっかりと行うとよいでしょう。