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病院でリハビリとして働いています。日常のことから趣味、医療や健康のことについて語っていきます

なぜ腰が痛む?〜職業〜

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前回は、生活習慣が原因で腰痛となった症例を通してお伝えしました。今回は、腰痛となりやすい職業や業務内容と改善方法についてお話しします。

・デスクワーク

殆どの職業では、デスクワークがあり中には仕事時間の多くを座っての作業やパソコン業務という方もいるかと思います。

座っての作業では、腰に負担かからないのでは?と疑問を感じる方もいるかと思いますが、実は、座っている姿勢は腰に大きな負担がかかっています。腰に負担がかかる姿勢は、前かがみ・座位・立位・仰向けの順で、座ってる姿勢は上から2番目に負担のかかる姿勢といえます。

また、連続して1時間以上座っての作業は腰痛を誘発するリスクが高く、特にパソコン業務などでは、座ってる姿勢にプラスして前かがみとなりやすいため、より腰痛のリスクを高めてしまいます。

・改善、予防

既に座っての作業やパソコン業務により、腰痛を引き起こしてる方は、まずクッションなど利用し、背もたれと背中の隙間をなくす様にしましょう。これは、予防にも繋がるため、まだ痛みがない方で座っての作業が多い方は、是非試してみてください。腰に重くのしかかる感じがなくなり、楽に座って作業する事ができます。

また、連続して作業するのではなく、1時間おきに簡単なストレッチを行うと良いでしょう!

方法としては、椅子から立ち上がって腰を曲げ伸ばしするだけで構いません。

・重たいものなどを運ぶ重労働

職種としては、鳶職人や大工、引っ越し作業など重たい物を運ぶ機会が多い方は、腰痛のリスクが高いです。

重たいものを運ぶのは腰に負担がかかるのは勿論ですが、持ち上げる姿勢にも注意が必要です。特に意識しなければ、だいたいの方が前かがみになって物を持ち上げ、運ぶと思われます。上記でもお話ししたように、前かがみの姿勢はいちばん腰に負担のかかる姿勢です。プラスして、重たいものを持ち上げるという事は、さらに腰への負担を増大させる事となります。ぎっくり腰の殆どは、前かがみになって物を持ち上げようとした際に発生しています。特に中高齢者で女性の方は、骨が脆い場合があり、腰椎圧迫骨折となるケースもあります。圧迫骨折は、非常に痛みが強く、歩けないほどです。寝たきりの原因ともなります。

・改善、予防

物の持ち上げ方に注意を払いましょう!具体的には、しっかりと膝を曲げ(地面に膝をつけてもよい)腰だけでなく足もしっかりと使い持ち上げましょう。また、安易に前かがみの姿勢にならない様意識しましょう。落とした物を拾うときなども注意が必要です。

職業柄、腰痛となりやすい場合もあります。休憩中や何気ない会話などで、腰が痛いと言ってる方も多いかと思われます。しっかりケアを行えば痛みを有したり、悪化を予防する事が可能です。身体は資本であるため、大事にしましょう!

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